豊洲の名所:芝浦工業大学

芝浦工業大学豊洲キャンパスは江東区豊洲にあります。

豊洲は元々1923年の関東大震災の瓦礫処理で誕生した埋立地で、造船所や発電所、倉庫などが進出し、そこに関連会社の社宅や都営住宅、小型商店などが混在していました。

豊洲が商業地や住宅地へ転換するキッカケとなったのは、産業構造の変化による工場の撤退や、1988年の地下鉄有楽町線新富町/新木場間の開通でした。

交通システムが充実し、東京のビジネス圏にアクセスが容易になりました。都心からの距離が近いわりに地価が安いため、再開発による自社ビルやテナントビル、商業施設やマンションの大型高層化が進みました。

江東区豊洲は、ビジネスと暮らしが融合する先端エリアに変化していきました。

ゆりかもめ豊洲に延伸した2006年、芝浦工業大学豊洲キャンパスが誕生しました。

四角いビルの下半分に大きな開口部を持つ、ユニークな校舎です。

その手前には広くて緩やかな階段があり、正面から仰ぐと建物自体が巨大な門のように見えます。

このキャンパスには工学部の機械工学科を始めとする11学科と研究科が置かれ、3、4年次の学生が学んでいます。

芝浦工業大学は開放性並びに地域とのコミュニケーション重視を打ち出してしています。

一例として江東区民に大学図書館を公開し、閲覧、複写や所蔵資料に関するレファレンスを行っています。また、年に一度大学開放DAYを実施して、各種の体験教室を通してものづくりの楽しさにふれる1日を地元に提供しています。